「くつろぎ」と「繰り返し」とシロノワール ——コメダ珈琲店(京急大森町店)

2021.04.01 / EVENT

「梅森プラットフォーム」の第2ユニットとして、「珈琲所コメダ珈琲店京急大森町店」の営業がスタートする。

コメダ珈琲店の歴史は、1968年に創業者・加藤太郎が名古屋でひらいた小さな喫茶店からはじまる。

その後、名古屋を中心に少しずつ店舗数を増やしながら、2000年代にフランチャイズ展開を本格化させ、現在では日本全国で900店舗に迫る勢いだ。

ドリンクを頼むとトーストやゆで玉子がついてくるモーニングサービスや、小倉トーストといった名古屋の喫茶店文化を全国に広めた存在として知られている。


珈琲所コメダ珈琲店京急大森町店

「くつろぎ」の空間づくり

そんなコメダ珈琲店のサービスの特徴は、お冷を出し、料理を席まで運び提供するフルサービスにある。

テイクアウトを中心とするコーヒーチェーンも多いなかで、コメダ珈琲店では「くつろぎ」を全店共通のテーマに掲げ、訪れた人が店内でゆったりとした時間をすごせるような店舗づくりが目指されている。

たとえば内装においても、座り心地に定評のある赤いソファや、安定感のある分厚い天板のテーブル、木材やレンガを使った仕上げなど、「くつろぎ」の空間が演出されている。

「くつろぎの時間をいかにコメダ珈琲店で過ごしてもらえるか。回転率を上げるのではなくて、お客様に満足していただける空間をつくり出すことで、常連様になってもらうことを重視しています」

という赤澤雅弘さん(株式会社コメダ経営戦略本部)の言葉の通り、この店舗では全席電源有り、店内wifi完備となっており、食事を楽しむだけでなく、会議、勉強、仕事などなど、さまざまなニーズでゆったりとした利用が可能になっている。

繰り返し訪れてもらえる店舗に

コメダ珈琲店の「くつろぎ」をテーマとした店づくりは、接客サービスにも徹底されている。

京急大森町店の店長を務める日下将知さん(株式会社ヤタ企画)にお話をうかがうと、接客については全店共通の基本的なマニュアルはあるものの、各フランチャイズに委ねられている部分も大きいという。

今回の京急大森町店では、駅前立地を活かした接客を心がけているそうだ。

「駅から歩いてくるお客様にも挨拶ができるように、店の外にも気を配っていきたい。できるだけお客様の名前を覚えるように心がけて、名前を覚え合う関係ができれば自然と常連様になってもらえると考えています。新しい街でどのようなお客様に来ていただけるか楽しみです」

と、意気込みを語っていただいた。

こだわりのコーヒーと看板メニューのシロノワール

コメダ「珈琲」店という名前のとおり、コーヒーの品質にも徹底的にこだわっている。

なかでもこだわりの「コメダブレンド」は、世界中から厳選された4種の豆を独自のバランスで7種に焙煎し、アフターブレンドしたオリジナルブレンドだ。

カップは厚みのある有田焼で、事前に85℃に温めたところに80℃のコーヒーを注ぐことで、冷めにくく長く楽しめるように工夫されている。

そうして提供されるコーヒーは、「ブラックでも深みがあっておいしいですが、フレッシュミルクと砂糖を入れるとさらにおいしくなります」と日下店長。

また、40年以上つづく看板メニューはシロノワール。デニッシュパンをオーブンで焼いてあつあつにして、ソフトクリームをのせ、お好みでメイプルシロップをかけて食べる。コメダ珈琲店でただ一つのあつあつ冷え冷えのメニューだ。

「シロノワールをはじめ、コメダ珈琲店ではボリュームのあるメニューを多く用意しています。ぜひお誘いあわせのうえ、シェアしながらくつろいでいただきたい」と赤澤さん。

2021年3月26日より営業中。

珈琲所コメダ珈琲店京急大森町店
営業内容:喫茶店
オープン日:2021年3月26日
営業時間:7時~23時(通常時)
定休日:年中無

(文・和田隆介)